4R'sで見るコンテンツマーケティング
デジタルマーケティングのトレンドに君臨するコンテンツマーケティング
2017年もデジタルマーケティングのトレンドといえばやはりコンテンツマーケティングである。
ここ3年間のデジタルマーケティングトレンド調査でずっとトップ3に君臨しているのがコンテンツマーケティングである。
4R'sから見るコンテンツマーケティング
マーケティング全般に言えるが、コンテンツマーケティングにおいてもまずターゲット(ユーザー)を理解することが重要である。よくマーケティング業界で言われるのが、4R'sである。
- Right messages
- Right channels
- Right times
- Right audiences
ターゲットを理解し、彼らに響くメッセージを届きやすい方法でグッドなタイミングで伝えるのがマーケティングの本質であるが、コンテンツの質が求められる時代において4R'sを達成できていないコンテンツはなかなかユーザーには届かないだろう。
コンテンツマーケティングにおいて4R'sを達成し、一貫したメッセージを届けることが成功の鍵である。
ではコンテンツマーケティングを4R'sの観点から紐解いていこうと思う。
まず1.Rignt messagesに関して、やはり一番重要なのがターゲットを理解することだと思う。どんな要求や問題が存在しているかを把握し、その要求に対して満足させられるような、問題を解決できるようなメッセージを届けることが必要とされる。
例はいろいろあるが、例えばロレックスを見てみると、ターゲットはロレックスに対してそのクラシックや洗練されたといったブランドイメージを持っている。ロレックスは自分たちのブランドイメージをしっかりと把握し、クラシックで洗練されたといったようなメッセージを届けるためのコンテンツを打ち出していった。そうすることでさらにクラシックなイメージをユーザーに植え付けることに成功しているのだ。
次に2.Right channelsの観点からコンテンツマーケティングを考察する。チャネルという言葉から「どういった手段」でメッセージを届けるかということがポイントになるが、一つ見てもらいたいプロット図がある。
チャネルというとSNSやホームページなどそのプラットフォームを考えがちであるが、コンテンツマーケティングにおいてはコンテンツの種類をいうことができるのではないか。上の図では現状コンテンツマーケティングにおいて用いられているコンテンツの種類をプロットしている。縦軸に感情、理性軸を取り、横軸にユーザーの購入フローのどこに効くかを取ることで4象限にコンテンツをプロットしている。
注目したいのは横軸であるが、コンテンツによってプロダクトやサービスの啓蒙に役立つものもあれば、実際に購入を後押しするコンテンツもある。大事なのはターゲットを理解し、ユーザーの購入検討意向をうまく理解することであろう。3.Right timesにも関わってくるが、購入検討意向を軸に適切なタイミング(3.Right times)で適切なコンテンツの種類(2.Right channels)を選択することがユーザーにメッセージを届けるための最善策であろう。
最後に4.Right audiencesが残っている。順番が前後してしまうかもしれないが、ターゲットの選定を間違えると、結局その後のコンテンツマーケティングにおいてもズレが生じてきてメッセージが届かなくなってしまう場合がある。
ユーザーセグメントとターゲティングは外してはいけないステップであるが、以前ユーザーセグメントについて触れた記事があるのでそちらも確認してほしい。
まとめ
以上である。
コンテンツマーケティングはコンテンツを用いたマーケティング活動であるため、様々なコンテンツの種類をミックスさせながらユーザーに一貫したメッセージを届けることが求められる。
キーとなるのはやはりユーザーを理解し、4R'sを実践することである。
ユーザーの購入検討プロセスにおいて、またサービス利用検討プロセスにおいて最適な組み合わせのコンテンツ訴求ができれば、成功したコンテンツマーケティングといって過言ではないのではないか。